生徒会
「ぶっ殺す!!」

崚馬さん…。

涙が溢れてきた。

崚馬さんは男たちを次々と倒していく。

「大丈夫か!?」

全員ボコボコにして崚馬さんは私を縛っていた縄をほどく。

「ごめん…」

崚馬さんにキツく抱きしめられる。

「崚馬さん…」

「ごめんな…自分勝手すぎだよな…。俺…ちょっとヤバい奴らと喧嘩しちまってさ…優梨のこと巻き込みたくなくて別れたんだ…。やっぱ辛すぎた。優梨と話せなくて…会えなくて…慎司にとられて…。毎日優梨のことばっか考えてた。もう一度やり直したいと思ってるけど…もう慎司がいるんだもんな…。それでも俺は…優梨のことが好きだ」

「崚馬さん…!私も…好きです」

「…ダメだよ。慎司はホントに良い奴なんだ。いつだって俺になんでも譲ってくれた。あいつには幸せになってほしい。俺らが両想いだって知ったら…あいつ絶対身を引くよ」

「私…崚馬さんがいい」

「ありがとう…」

次の日、生徒会室で3人で会った。

「慎司…やっぱり俺は優梨のことが好きだ」

「…よかったな。優梨」

「え…いいのかよ」

「わかってたよ。2人が両想いだって。でも俺…優梨のことが好きで…。でもやっぱ優梨は…俺より崚馬のほうがいいと思う」

「慎司…ごめんなさい」

私がそう言うと慎司は悲しそうな目をする。

「気にしないで。優梨が幸せなら俺はいいよ」

「お前は…良い奴すぎるんだよ…」

「お前らが思ってるほど…俺は良い奴なんかじゃねぇよ」

「慎司…」

「じゃあ」

慎司は出て行った。

「なぁ…」

「はい?」

「俺のことも…崚馬って呼んでよ。敬語もなし」

「はい」

崚馬さんは優しく微笑んでキスをした。
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