My true love


その時の手紙が出てきた。


一枚のノートの切れ端には、こう書かれていた。



―もし、私があと1年の命だったらどうする?―



大翔の答えはこうだった。


―余命なんて、当てにならないから、信じない。たとえ1年だろうと、関係ない。好きだっていう気持ちは変わらない―



こう答えていた。



やっぱり、大翔は他人と違う考え方なんだ。



そう思った。



他にも沢山の手紙が出てきた。大翔との思い出の品物。これを眺めているだけで幸せな気持ちになれた。




『余命なんて関係ない』


この言葉が私を勇気づけてくれた。それと同時に悲しみも味わわせてくれた。




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