PURELOVE
美鈴☆ハラハラドキドキ文化祭Ⅱ
受付で貰ったパンフレットを見る。


どうやらこの学校は、


1年→展示
2年→アトラクション
3年→劇


と、大体やることが決まってるみたい。


さっきチラシをくれた3年2組の白雪姫がもうすぐやるみたいだから、とりあえずそこに行くことにした。


だけど…いまいち見取図がよく分からない。


その辺にいた子達(もちろん女の子)に声をかけた。


「あっ、ねぇねぇ。この…3年2組に行きたいんだけど、どう行ったらいいのかな?」


パンフレットを指しながら、聞くと…


「あっ、そこはこの廊下を~です!」


分かりやすく教えてくれた。


「あ~分かった!ありがと!」


笑顔でお礼を言い、教えてくれた通りに歩き出した。


「キャー!あの人の笑った顔見た?」


「見た見た!超可愛い!目とかめっちゃ大きいし!」


「ホント!あんな可愛い系の男の子、この学校にいないよね?どこの人なのかな?」


「ねぇ~超気になる!あっ、執行部企画のあれ、あの人ピッタリじゃない?」


「あ~そうかも!委員長さんに言いに行こうよ!」


「うん、行こ行こ♪」


そんな会話が女の子達の間でされているのに気づいたのは、外(ホカ)でもない彩花だった。


(思った以上に、面白いことになりそっ♪あとで、一輝に教えよっと!)


一人ニヤニヤ笑う彩花に、あたしは全く気付かなかった。
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