Crazy Love
「AB型とB型からはO型は生まれない……オーナーはAB型だったの」

芹の言葉を聞いて、一瞬なにを言われているのか分からなかった。良い意味で信じられなかった。

「それって……」

「信じてもらえないかもしれないけど、達也は本当にあなたの子だったの」

言葉を詰まらせながらそう言った彼女の表情は、喜びと誇りに満ちて、涙でグシャグシャな顔なのに、とても綺麗だった。

「達也は俺の子」だという事実を知り、俺は飛び上がりたいぐらいくらいうれしかった。

喜びで咄嗟に言葉も出なかった。誰の子でもいいと言いながら、不安に思う気持ちが全くなかったわけではない。

これこそまさに「夢のようだ」と思った。

< 165 / 175 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop