Crazy Love
「そんなこと、急に言われても無理だよな……」

立ち上がりながら、思わずため息をつく。

「ごめんね……」

彼女が申し訳なさそうな顔をする。

「大丈夫。いくら小さくたって、急に俺を受け入れられないのは無理もないよ」

ゆっくりでいい。

一歩ずつ、一歩ずつ達也との距離を縮めて行けたら。

それでいい。

するとトコトコと達也がなにかを手に持って戻ってきた。

「パパの!」

俺の雑誌だ。
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