Crazy Love
「焦らすつもりじゃないんだけど……和也、全く私に手を出そうとしないし。私、このまま和也の傍にいていいのかなって思って。和也優しいし、言い出せないだけなのかなって」

「そうだよな……俺、理央に甘えてたよな。ゴメン」

理央はいつも気にしていないように見せていたけど、はっきりしない俺の態度に今まで色々悩んでいたのだろう。

「あのさ……俺、理央のこと好きだよ、ちゃんと。だけど……なんて言うかさ、自信がないんだ。その……正直、まだ完全に消えないんだ。前の彼女のこと」

俺は、自分の気持ちを正直に話した。

嘘をつくのは失礼だと思ったのだ。

「だから、そんな気持ちで理央を抱くとかそういうことはさ……」

言葉の途中で、いきなり理央にキスをされる。

いきなりの行動に驚き言葉を失っていると、理央は

「それでもいいから」

と言ってもう一度、今度は激しいキスを俺に浴びせた。
< 43 / 175 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop