Crazy Love


「理央。愛してるよ」

床の上に腰を下ろす俺の足の間にちょこんと座わってきた理央を、後ろからそっと抱きすくめ、耳元で昔は照れて絶対に口に出せなかった言葉を口にする。

「やだ! もう! 和也くすぐったいよ~」

こんな鳥肌が立ちそうな恥ずかしいやりとりを平気でしてしまうくらい、俺はいつの間にか心の底から理央を愛していた。


……ただ一つの所を除いては……

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