Crazy Love
テレビを見ながらじゃれ合っていると、理央のケータイが電話を知らせる着信音を鳴らす。

「あ、電話だ」

理央はちょっとゴメンね。と俺の腕からするりと抜け出て、ケータイを手に取る。

「もしもし?」

一緒に暮らしてみて、初めて分かった理央の交際範囲の広さ。

それは同姓に限らず、異性の友達も非常に多いようだった。

半同棲状態の時は、マナーモードにしてあったのかあまり電話の多さは気にならなかったが、一緒に生活をするようになると出ないわけにもいかない。
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