好き。





まあ、
こういう元気な先生
嫌いじゃない。



好きでもないけど。






「んじゃあ自己紹介してもらおうか!」




「「え~っ」」







自己紹介?
だるい……



1人目が立った。




「じゃあ、あたしから!!
赤松聡美でぇすっ♪
彼氏募集中なのぉ。よろしくねぇ」






ぅえっ

さっきのぶりっ子じゃん…。

気持ち悪(笑)






「んじゃあ次俺っ!!
佐々木圭太で~す。まぁ女子の皆…
俺に惚れんなよ~♪」






うわ~

ナルシスト??

好まんなあたしは。






それから何人か自己紹介し始めた。






そして次は…



「はい、じゃあ次前田!!」




あたし。

自己紹介とか

ナニ言えばいーの?






「…前田未耶。趣味アソビ」






そんだけ言って座った。






でも斎藤(先生)は

悠里みたいに満面の笑みを見せて
親指を立てた。


“GOOD!!”


多分
そう言いたいんじゃない??






あ~




早く帰りたい。











キーンコーンカーンコーン…。






「よし、じゃあ今日はここまで!!また明日な!!」






斎藤がそう言った途端、
皆席から立って帰る用意をした。







あたしもさっさと帰ろ。






「未耶!どっか寄って行こ♪」



「はっ??」




そう言ってあたしの腕に絡み付いてきたのは悠里。



ふわふわした長い髪が顔に当たる。



こしょべたい。






「なんで、何処行くの」


「どっか行くの!行きたいっ」


「…ったくもぉ…」






悠里がなぜか

なついた。


















< 10 / 131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop