好き。
まあ、
こういう元気な先生
嫌いじゃない。
好きでもないけど。
「んじゃあ自己紹介してもらおうか!」
「「え~っ」」
自己紹介?
だるい……
1人目が立った。
「じゃあ、あたしから!!
赤松聡美でぇすっ♪
彼氏募集中なのぉ。よろしくねぇ」
ぅえっ
さっきのぶりっ子じゃん…。
気持ち悪(笑)
「んじゃあ次俺っ!!
佐々木圭太で~す。まぁ女子の皆…
俺に惚れんなよ~♪」
うわ~
ナルシスト??
好まんなあたしは。
それから何人か自己紹介し始めた。
そして次は…
「はい、じゃあ次前田!!」
あたし。
自己紹介とか
ナニ言えばいーの?
「…前田未耶。趣味アソビ」
そんだけ言って座った。
でも斎藤(先生)は
悠里みたいに満面の笑みを見せて
親指を立てた。
“GOOD!!”
多分
そう言いたいんじゃない??
あ~
早く帰りたい。
キーンコーンカーンコーン…。
「よし、じゃあ今日はここまで!!また明日な!!」
斎藤がそう言った途端、
皆席から立って帰る用意をした。
あたしもさっさと帰ろ。
「未耶!どっか寄って行こ♪」
「はっ??」
そう言ってあたしの腕に絡み付いてきたのは悠里。
ふわふわした長い髪が顔に当たる。
こしょべたい。
「なんで、何処行くの」
「どっか行くの!行きたいっ」
「…ったくもぉ…」
悠里がなぜか
なついた。