好き。
キーンコーンカーンコーン…。
「雄太、鐘、鳴ったよ」
「いいじゃん。もうちょっと」
「なんで??」
「だって未耶温かい~♪」
抱きしめながら言う雄太。
どーせ子供体温ですよ。
「誰か来ちゃうよ。図書室だし」
「見られてもい~じゃん♪」
別に平気だけどさ
他人に見られるの嫌じゃない?
「今日俺、サッカー部に入部するんだ」
「へぇ。入部早いね」
「だよな。だからさあ」
「何??」
「ラブラブに一緒に手繋いで帰れない…」
すっごく寂しそうな顔して言った。
「何それ(笑)」
「だって普通、一緒に帰るだろ」
「そーなの??」
「ぅん」
「じゃあ、あたし、部活終わるの待ってるよ」