さらわれ花嫁~愛と恋と陰謀に巻き込まれました~
レイラはさっと頬を赤らめて、首を横に振る。
「まだよ。今日話そうかと」
思ってる、と言い終わらないうちに、部屋の扉が音を立てた。
「お話し中、悪いが」
サジは、言いながらつかつかとレイラに歩み寄ると、
椅子の背とレイラの体の間に手を入れ、肩を抱く。
「失礼!」
レイラに向けたのか、カマラに向けたのかわからないその言葉を言い終えると、
サジは、レイラの体を抱き上げた。
「ちょ、っと、サジ!」
突然何をするのかと、レイラが抗議の色をにじませる。
サジは、相変わらず表情を崩さず、たんたんと口にした。
「今日の昼間、倒れたと聞いた。
久しぶりの再会で、姉妹積もる話もあるだろうが、
両国の友好会談は、今月いっぱいある。
その間はリア国いるのだから、もう少し体調が良くなってから遊んでもらうんだな」