ひとりじゃねぇんだ[KK2]
「レースは孤独の戦い…奇跡なんかアテにするなんざ負け犬の発想だ。裕太が自力でトップクラスのタイム叩き出さん限り…そこで終戦よ」

俺はガキの頃からの長い付き合いで裕太の実力嫌ってほど解ってる。

トップから2分落ち…まず無理だ。

おそらくここで俺達の箱根は終わるだろう。

最後までたすきを繋ぐ…さして難しい事でもないな…そう思ってた。

でもそれは伝統校や常連校にだけ言える事

俺達みたいな新参者は白だすき掛けて誰の記憶に残る事もなくひっそり走るしかない…それが現実だ。
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