ひとりじゃねぇんだ[KK2]
「朝倉が、たすきの重みを感じながら走れたら…もしかして奇跡は起きるかもしれんぞ」

傘を持つキャプテンは、俺に聞こえる様に呟いた。

「たすきの重み?所詮布っきれだろ?仲間の思い背負ったところで実力の裏付けナシに状況は変わりゃせんよ」

本音を言えば俺も裕太からたすきを受け取りたい。

だけど根拠の無い希望なんか抱いて何になる。

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