ひとりじゃねぇんだ[KK2]
その場違いな小汚いのぼりに…俺の名前が書いてあった。

「う…嘘だろ?何で…俺なんて箱根じゃ名も無いそこら辺のカス達と大差無いんじゃ無ぇのか…?」

俺が呆気にとられてたら…のぼりの主の野太い声が響き渡った。

『おら〜浩二っ!気合い入れてかんか〜』

『博多走りよった頃は、もっとえずい走りしよったろうも』

何の事は無い…俺が住んでた団地のおっちゃん達がわざわざ応援に来てたんだ。
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