【実話】だだ漏れ日記
私は
『おしゃぶりぱっくん!』 
を片手に街の中を歩いた。
 
 
誰もが楽しそうに
笑顔ではしゃぐ中、
私だけが、
 
 
『ハズレの
 アダルトビデオを
 買ってしまった中学生』
 
 
のような、
 
 
『キャバクラで
 ぼったくられた
 しがないサラリーマン』
 
 
のような、
悲壮感溢れる表情だった。
 
 
 
 
ビデオを握る私の手は、
切なさから小刻みに震え、
故に
 
 
『おしゃぶりパックン!
 吉野美穂』
 
 
も小刻みに震えていた。
 
 
 
 
その姿はまるで、 
電動的コケシによって
『吉野美穂』が感じているように見え、
 
より一層、
私の切なさに
拍車をかけたのだった…
 
 

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