花よりも美しく


こんなこと、言うつもりなかったのに

流れ出る言葉は止まらない


「ごめんなさい・・・ッ。ごめんなさい・・・・・・ッ」

「月子・・・」


月子の手をとり、忍がようやく振り返る

涙に濡れる月子は、うつむいて忍の顔を見ようとしない


「・・・・・・好きだよ、月子」

「ごめんなさい・・・ッ」


謝るばかりの月子

苦笑いをして、忍は膝を曲げ、月子の顔を見上げた

地面に膝がついても、気にしない


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