スイーツ*カフェ
バシャッ……
彼にブラックコーヒーをかけてしまったのだ…!!
「あっ…!すみませんっ!!お客様、熱いところはございませんかっ!?」
その男は、
「あっつー!!」
と、大袈裟に言うから、急いで布巾を持ってきたら、
グイッと、あたしの腕を引っ張った。
その力はあまりにも強くて……
「お客様ッ!?」
あたしはドキドキしっぱなし。
「キミを見てるとココロが熱いんだ。」
――……ッ!!
嘘でしょ??
「うそ…なんでしょ?」
「ホント」
と、彼はあたしの耳元で言った。
ドキン…
ドキン…
胸の鼓動が高鳴る。
ねぇ、これって、
――……チャンスじゃん?
「あの…何でいつも閉店ギリギリに来るんですか?」
「キミを独り占めできるから…」
これって、
何の罠なの?―――……