― 君 色 星 ―
香織は俺から身体を離し、納得したのかよく分からない、うつろ気な表情でテーブルの上に置いてあった箱を見た。
「なあ。あの箱、何なん?」
「え?アイツ…、翔ってヤツが置いてったぞ?」
俺も香織の視線を追って、テーブルの上に置かれた箱を眺めた。
小さく書かれた文字を読んでみると、特に甘いものに興味がない俺でも知ってるような、有名なケーキ店の名前がそこに書かれていた。
「…ケーキ、みたいだな」
俺がそう言うと、香織は何やら思い出したような表情になった。
そして……