― 君 色 星 ―

- side KAORI














あれから一週間。





昼間、うちの横を通り過ぎる風は涼しさを持つようになった。





大学も後期の講義が始まり、うちはだいたい同じ生活サイクルを繰り返しとった。







大学終わったら直でバイトに行って、バイトが終わったらショウを待って、一緒にショウの家に帰る。





そしてそのままショウの家に泊まって、また大学へ通う――。









そんなわけで、うちは今夜もバイト帰りにショウの仕事場の近くのファミレスで時間を潰しとる。






いつも通り、携帯をいじりながらドリンクバーのオレンジジュースを飲んどった。





ズズズーーーッ





携帯を見ながらストローを吸うたら、その大きな音ですでにオレンジジュースを飲み切った後やとゆうことにようやく気付いた。






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