現実アクションゲーム
地雷エリア
家は近くで見ると、一戸建ての灰色だった。4人家族なら優々と暮らせるような大きさだ。


蓮は玄関の前に行くと、ピンポーンとチャイムを押した。


ガチャッ


中から扉が開く。少し警戒し、身構える蓮。その後ろに隠れるように二葉が立つ。


「おやおや、いらっしゃい」


中から出てきたのは、80歳くらいのお婆さんだった。


日本人で、優しそうに笑うお婆さん。その笑顔に、安心する蓮と二葉。


「突然尋ねて、ゴメンなさい。ここって、どこですか?」


とりあえず、そう聞いてみる蓮。すると、お婆さんからは不思議な答えが返ってきた。


「この先の山を登って行くと、つり橋がある。それを渡れば、もうボルボノス城は目の前だよ」


蓮の言葉を、全く無視してそう答えるお婆さん。


悪気はないのか、満面の笑顔のままだ。


「いえ、あの……俺たち、帰りたいんだよ。ここは、どこなの?」


首を傾げ、作り笑顔でもう一度聞いてみる蓮。


「この先の山を登って行くと、つり橋がある。それを渡れば、もうボルボノス城は目の前だよ」


さっきと全く同じトーン、同じ笑顔で言うお婆さん。


まるで登録されたような、機械のような声だった。


だんだん、不気味に思う蓮。


「ゴメンなさい、よくわかりません。あ、じゃあ……電話、お借りしていいですか?」


家の中を指差し、蓮が聞く。
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