現実アクションゲーム
「つまり、蓮君も本能的に感じてるの。この先歩いても、電波は入ることはない……」


その二葉の言葉に、心臓が鳴る蓮。


「ここは、外国とか、どこかの室内とか、そう言う次元の場所じゃない。蓮君自身も、そう思ってるの」


「そんなこと……」


「自覚するしかないかも。ここが、ゲームの中だって言う……」


「そんな……」


……マジかよ。そんな……そんなこと……有り得んのかよ……


半信半疑の蓮。確かに不可解なことばかりだが、ゲームの中と言われても信じれるわけがない。


「とにかく、進んでみよう」


蓮は立ち上がると、遠くに見える小さな家を目指して歩き出した。


ゲームの中?ふざけるな……そんなこと、有り得ねぇ。


誰かが、何の目的かは知らねぇが……きっと、仕組んでる。


二葉も蓮に続くと、二人は黙り込んだまま小さく見える家を目指した。


意外に遠くて、近くに行くのに20分はかかった。
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