現実アクションゲーム
スクロール
二人は吊り橋の前に来ていた。


長さはおよそ300メートル前後、幅は1メートル程で、木製だ。


下は断崖絶壁、深い闇。落ちれば、まず助からない。


「……」


渡るのに躊躇する二人。


まさかとは思っていたが、予想通りのオンボロ吊り橋。今にも崩れそうだ。


「……行こう」


震えた声で二葉が言う。


幸い、この吊り橋にはボロボロだが手すりがある。これを持ちながら慎重に行けば、崩れなければ渡りきれるはずだ。


「待てよ、俺から行く」


先陣を切って渡り始める蓮。


いざ吊り橋に乗ってみると、ギシギシと音が鳴り、足元に移る視界に目がくらみそうになる。


落ちたら深い闇……


そこまで揺れてはいないが、とてつもなく揺れている感じがした。


蓮に続いて、二葉も吊り橋に差し掛かる。


「落ち着けよ、落ち着いて渡るんだ!」


自分に言い聞かせるように二葉に言う蓮。


崩れなければ、まず渡れる……


手すりもあるし、幅だって1メートルある。


ここはゲームの世界。あの城に行くには、この吊り橋を渡る意外のルートはない。


つまり、渡れるはず……


このゲームを作った奴がプレイヤーに渡らせる気があるのなら、絶対に崩れないはず……
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