現実アクションゲーム
「嘘だろ……」


「ほら、受け取れ」


拓馬から呆然とタバコを受け取る蓮。


「それと、これを飲め」


と、蓮に草のようなものを差し出す拓馬。


「薬草だ。飲むと、HPが回復する」


拓馬はそう言うと、蓮に背を向けて湖を前にした。


「……おい」


拓馬の背中に話しかける蓮。


「何だ?」


首だけ振り返り、反応する拓馬。


「何でそんなに強いのに、俺が必要なんだよ?」


「いずれわかる。行くぞ」


拓馬はそう言い捨てると、先に湖の中へと消えていった。


「くそっ」


蓮は薬草を飲んでタバコをくわえると、拓馬に続いて湖の中へと潜った。


「……」


不思議な感じだ。水の中なのに、本当に呼吸ができる。


こんな小さなタバコから、大量の酸素が出ているみたいだ。


ま、ゲームの中なんだから、なんでもありか……


「こっちだ」


先陣を切る拓馬に続く蓮。


不思議なものだ。話までできるのか。


「おい、拓馬。約束は守れよ。お前を助けたら、城に行く方法を」


「わかってる。嘘はつかない」


そのときだった。前方に、ガラスのような水色の城のようなモノが見えてきた。小さな遊園地のような広さだった。
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