現実アクションゲーム
しばらく歩くと、城内へと続く道がある。


中へ入ると、そこには真っ赤なマグマが敷かれていた。


ボコボコと熱そうな音と湯気を立てている。


その上に、1平方メートルほどのブロックが点々と浮いていた。


どうやら、これを渡っていくらしい。


向こう岸までは、約100メートルといったところか。


アクション的には、最初の渡りブロックに似ていた。落ちたら死ぬという状況。


だが、一つ違うのは、今度のブロックは一直線に浮いていないという点。


それに、移動しているのだ。ゆっくりと左右に動いている。


こんな精神状態で渡れるのか……


「蓮。指示してくれ」


突然、拓馬が言う。


「は?指示って?」


「崩れるブロックや、マグマが吹き上がるブロックがある」


「バカヤロー、わかるわけねぇだろ、初めて来たんだぞ!」


そのとき、突然眩暈がした。


突きつけられた真実、それに今までの冒険で精神的に限界にきていた。


「蓮。上を見ろ」


拓馬に言われるがまま、蓮は天井を見上げた。


ゴゴゴゴゴ……


ゆっくりと、天井が落ちてきている。


「時間がない。早く行け」


拓馬の命令口調に、ついに蓮の精神は爆発してしまった。


「何で俺からなんだよ!お前が行けよ、バカヤロー!」


狂ったように叫ぶ蓮。
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