Grand Sky



「俺の名前は新城喜一!よろしく!千秋ちゃん!」

「…」

あたしはずっと目を合わせずにいた。

「雷あんな奴だけど許してやって!」

「無理」

「幼なじみの俺から謝っとく!ごめん!」

そういって新城喜一は金髪ヤローの変わりに頭を下げた。

「別にあんたが謝る事じゃないでしょ」

「そうなんだけどさっ!ってかさ今日天気良くね?」

そう言われあたしは上を見上げた。
スーッと苛立ちが静まっていった。

そこには真っ青な空に点々とういてる立体的な雲があった。
あたしは苛立ちからかいつもは大好きな空でさえ頭から消えていた。


< 108 / 225 >

この作品をシェア

pagetop