秘密の恋の始め方
ああ触りたい!そのほっぺを突っついてぐニャーっと抱きしめたい!
ほんわか笑う奏太にでれでれと相好を崩しながらあたしは駆け寄って、欲望そのままに抱きしめた。
その瞬間。奏太の声が低くなった。
無駄に色っぽい、若干かすれ気味のハスキーボイス。
「ユズコ?」
可愛かったあたしの天使は、何かをたくらんでいるような笑顔を浮かべた15歳の奏太に変わった。
「―――何? ユズコ積極的だねぇ、このまま俺とイイコトしちゃいたいって?」