Nightの誘惑
確かめるように何度も口へ運んだ。


やっぱり…違う。


いつもはほんのり甘さが広がるのに、今日のはその甘さの中にスッキリ感がある。


口の中に広がる甘さをうまい具合に抑えて、あと味の良さが残る感じ。


気づけばグラスにはまだ溶けていない形のしっかりした氷だけ。


「飲むの早っ!」


ミナミは空っぽのグラスと私の顔を交互に見た。

「なんか、止まんなかった。これヤバイ!」




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