Nightの誘惑
「オリジナルで作ってあげる。」


オリジナルで?


たぶん、他のお客さんにも言ってること。

なんでも作れなきゃ仕事にならないから。


私だけじゃない。


だけど、何故か…


特別な感じがして、君にだけだよ。


そう言われてる気がして。


そんなふうに思ってしまう私は、もしかしたら相当痛い子かもしれない。


でもね。


俊介さんが小さなきっかけをくれたから、私は少し勇気が湧いたんだ。


「…昨日の、Cocktailがいいな。」


「オーケー!」


…あれ。


マスターも俊介さんも普通な反応。


やっぱ私の考えすぎ…?




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