Nightの誘惑
エメラルドグリーンの綺麗なCocktail。


やっぱり、マスターが作る味とは違うんだ。


さりげなく腕まくりをした俊介さん。


たくましい腕から、線を描くように浮き上がる筋が私の視線を釘付けにする。


「俊介さんて鍛えてるの?」


オープンになったままの腕をチラッと見たあと、


「うん。毎日筋トレ、体力ないとスノボもサーフィンも出来ないから。」


「サーフィンも?!」


だからなのか、程よい小麦色の肌。


いい感じに焼けた肌が俊介さんの魅力を一層引き立てる。


「プロ並みに上手いんだよ、悔しいくらいさ。」

そう言ってマスターは苦笑した。


見て…みたい。


もっと知りたい。



「いつか、見てみたいかも…」


思わず口にした…

笑って上手くかわされるんだろう。


そんなどうでもいいような、私の言葉を…


受け止めてくれる。





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