*SMILE SHOWER*

沙知はまだケータイをさわりながら私の質問に答える。


『え~?ユウちゃん?ユウちゃんは超優しいんだよ!バイト中、失敗したりしても助けてくれるし、しかも優しいだけじゃなくて頼りにもなる!バイト仲間もみんなユウちゃん頼りにしてる感じ♪』








『へ~♪話聞くだけでもすごい良さそうな子だね♪でも‥…私で良かったのかな?』









沙知はまだケータイを触っていた。ケータイの画面に必死でこちらを見ずにまた答えた。


『だぁいじょ~ぶッ♪てか、絢だから紹介したかったの!
いつも一緒にいるから絢の事はよ~くわかってるし、ユウちゃんと絢なら、絶ッ対気があうと思うんだよね~♪』












『沙知すごい自信だね~(笑)でもなんかありがと♪』







パタン!


沙知はケータイを閉じて
ポンッと私の肩を叩いてから笑顔でこう言った。







『どういたしまして♪
今、ユウちゃんに絢のアドレス送っといたから、そのうちメールくると思うよ~!だからそのうち遊ぶ約束でもして楽しんでね?ぢゃぁあたし今からデートだから帰るねッッッ♪また明日~♪バイバ~イ♪』








早い。





さっきずっとケータイ触ってたのは、早速ユウちゃんて子に私のアドレス送ってたんだ‥…。






さすが沙知。
ホントに色んな面で沙知の行動力には驚かされる。

でも、まぁ‥それが沙知のいい所なんだけどね。








『さーて、私も帰ろうかな!』






帰る支度をしている途中にケータイが鳴った。













《新着メールあり 1件》


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