*SMILE SHOWER*
俺が癒しを求めていた時、さっちんがバイトにきた。

『お疲れ様で~す!
あれ!?ユウちゃん今日もバイトだったんだぁ~ホント最近頑張ってるよね~♪』




あぁ~頑張ってるね♪とか言ってくれるなんて、ホントにさっちんいい奴だな。



『さっちん...お前いい奴だな。』

俺がそう呟くとさっちんは、真ん丸な目をさらに丸くしてビックリした。




『なに?どうしたの!?あたしの事、誉めても何ももらえないよ(笑)』

そう言って笑いながら、俺達は客が食べた皿の片付けをしていた。






‥……失恋した時、さっちんはあえてキツイ事を言ってくれていた。

『そんな女別れて正解!それにユウちゃんは好きって気持ちと同時に彼女に気ィ使いすぎなんだよ~!もっと素直にならないと~!!』




するどい...。




さっちんの言っている事は当たっている。







俺は確かに、今までの別れがトラウマになり彼女に嫌われたくないが一心で、付き合いながらも気を使っていた。





さっちんの言っている事が当たりすぎていて…、
それと同時に少し自分自身が情けなくなり、
俺は一言“さっちん、ありがとう”と言うのが精一杯だった………。
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