恋文

ドライ

昼過ぎに部屋に帰ると、冷静に昨晩のことを思い出す。

23年、女として生きてきた

自慢することじゃないが、経験も少ない方じゃない

この先を予想するのは、さして難しくはなかった。


どちらかが飽きるまではドライな関係が続くんだろう。

そのうち自然と会うことも減って行く…

それならそれで

仕事で息のつまる日々の息抜きになるなら

別にそれでもかまわなかった。


手放したくないと思うほど気持ちが移っているわけじゃない。



きっと
“都合のイイ女”って奴なんだろう

だけど同時に彼は私にとって
“都合のイイ男”だった。

< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop