お姫様vs.彼氏様

Side☆海月


普段は地味男を演じてる、俺。
太いフレームの黒ぶちメガネをかけ、髪もボサボサ。
制服だって、わざと崩して着る。
だって、学校なんて、めんどくさいし、どうせ3年位でみんなバイバイだろ?
そんな、真剣に過ごさなくっても。
それに、
適当に過ごしていれば、成績トップ。
今回のテストだって、1位。
結果発表の掲示板の前にいたら、変なやつを見つけた。

「本当、私より上なんてあり得ないッ!!赤枝って、誰なの!?私より上なんて、生意気!!絶対許さないんだから!!」

変な女。
大城姫華…か。
「おもしれぇ(笑)からかいがいがあるな」
俺は、ふと笑った。


数日後―
「生徒会…はっ、マジめんどくせぇ。」
俺の名前の下、
〈大城姫華〉の文字。
「大城…かぁ。…生徒会役員も悪くないかもな。」
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