すずへ

彼の家から私の家までは車で5分とかからない。

私は、みゃあみゃあと鳴く子猫を抱いて、助手席に座っていた。
後ろには妹がいて、運転していたのは母だった。


例のごとくクッションが入れられたダンボールが彼女にあてがわれたけれど、彼女は取り込んだ後の洗濯物の中で寝るのがお気に入りだった。

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