秘密のニオイは禁断の恋
職員室に着き、自分の席に座ると、いつもより早く着いたのか、保健の先生がいて、そそくさと俺に近付いてくる


「あの…伊藤先生…どうぞ…」


ぎこちない動きで赤い紙袋を差し出してきた


「あぁ…すみません…」


コレは…義理だよな?


机の引き出しに入れる時にチラリと中が見えた


ちょっと待て?


今のは手紙か?


じゃあ…保健の先生は…マジ?


え〜俺タイプじゃねぇし…


同じ職場とか、断りにくいじゃねぇか…


とりあえず、気付かなかったフリでやり過ごそう





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