赤の世界
その頃から俺は
雪を愛していたと思う。
美しい雪がもっと輝くように
美しい雪が汚されないように
雪のために生きて
雪のために死にたいと思った。
焼け爛れる激しい愛しさを
胸に満たして。
小学校の頃は景と
3人で駆け回って遊んだ。
中学になると
景は部活を始めて
俺と雪は部活もせずに
毎日手を繋いで下校した。
高校生になって
進路の違った俺と雪は
なかなか会えなくなって
土日や大きな休みになると
走って雪に会いに行って。
夏休みには海へ行って
花火を手を繋ぎながら見た。
綺麗な赤い浴衣が
雪の白い肌によく似合ってて
花火の光に照らされた雪は
虹みたいに綺麗だった。