碧の時間(とき)






――ねぇ、みどりちゃん、……みどりちゃんは、誰なの?何で私はみどりちゃんが見えるの?






私は思いきって、みどりちゃんに聞いてみた。






……怖かった。






みどりちゃんが怖いんじゃなくて、みどりちゃんを傷つけるんじゃないかって……怖かった。






『……うーん、何て言えばいいのかなぁ。私は夕貴がいるから存在できる…ってわかる?』






――……良くわからない。






私がいるから、みどりちゃんがいる?






『ひいおじいちゃんはね、天に還り、またここへ戻って来るの』






――またここへ?






『そう。生まれ変わるんだよ。すぐなのか、ずっと先なのかはわからないけど、生命はそうやって生まれては還ってを繰り返すんだよ』








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