碧の時間(とき)






――みどりちゃんも還っちゃうの?私のそばからいなくなっちゃうの?






私は急に不安になった。






『そうだね……時が来たらね』






――と……き……?






『うん』






私はそれ以上は聞けなかった。






だって、みどりちゃん、すごくすごく、泣きそうな笑顔をしていたから。






もしかしたら、それはそう遠い先の話じゃないのかもしれない。






なんか、みどりちゃんの笑顔は、それがいつなのか…わかってるんだよって見えちゃったから。






でも、まさかみどりちゃんとの別れが、そんなに早いとは……思っていなかったんだ。








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