大嫌いだって愛しい
「尚也がウザイ」
陸斗は、はははと笑うと私の赤いバイクを持って来てくれた。
「お出かけですか?メンテナンスですか?」
「ちょっとコンビニ行ってくる」
バイクにまたがりながら黒いメットに手をかける
「そうっすか、気おつけて!!」
私はその陸斗の声に返事することなく
バイクを走らせた。
風が冷たい
頬をかすめる風は
氷柱のようにキンキンと冷風が突き刺さる
それが嫌だと思わない私は
冬が好きなのかもしれない。