大嫌いだって愛しい
「はらへった」
チャンネルをピコピコと変えながらだらしなくソファーに座る多田
さっきあんな事があったのに
彼の隣にいることが
申し訳なく思う。
多田が座っているソファーの下に寄っ掛かって膝を抱え込む
「なぁ、お前今日元気なくね?」
そんな私を上から覗き込む多田の髪が私の顔にかかってくすぐったい。
「そお?いつもと一緒だよ」
私が少し顔を反らすと
多田が私の頬をとらえる。
ジッと見つめる瞳は何だか色っぽくて
その顔がどんどん近付いてくるのを感じて私も瞳を閉じる