大嫌いだって愛しい
「……んッ…」
いったいここは何処なんだろう
湿っぽく薄暗い部屋
口の中には
さっき倒れた衝撃で口を切ったのか鉄のような味が広がる
「起きたみたいだね?」
すぐうしろから聞こえてきた声にビクリと肩を震わす。
優しいような
でもどこか冷たいそんな声
「うちの奴が手荒なまねしたみたいでごめんね」
笑顔さえも作りっぽく寒気がする
「あんた…湘牙…?」
「あぁ俺はね湘牙の総長 、久能 正(クノウ マサ)」