大嫌いだって愛しい
本当はそんなに長い時間じゃなかったのかもしれない。
でも私には、優と多田の殴り合いが凄く長く感じて
心臓の音は鳴りやまなかった。
「…ハァッ、お前に…ひかるは渡さない」
息切れをしながら叫ぶ優にビクッと肩をふるわす
「お前にそんなん言える資格あんのかッ…ハァッ…あいつを泣かしてばっかの優に…ッ」
多田の固く握り締めたられた拳が
おもいきり優の頬にぶち当たる。
「……ッ」
周りの奴らはただ二人を見つめていた。