貴方しか愛せない





「…さん…っ
…島さんっ 城島さんっ」


「あ…っ
はいっ!?」




えー…と確か…
一条 誠司 (イチジョウ セイジ)くん…だっけ…??




いきなり隣の席の一条くんに話しかけられて本当にびっくりした…


名前もろくに覚えてないし、あんまり喋った事のない彼に話しかけられたから…




「顔色悪いよ…??」


「大…丈夫…だよ…っ」


「なんか…
そうは見えないけど…」


「ううんっ」


「保健室行く??」


「ううん…っ
大丈夫だから…っ」




先生の足跡がだんだん近づいてくる




話を半ば強制的に終わらせてまた下を向いていたその時…




「やっぱり…
俺…心配だからさ…っ」




そう言って一条くんは私の腕を掴んでいきなり走りだした




「一条くん…っ!?」




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