魅惑のヴァンパイア
「やっと会えましたね……ヴラド伯爵。いや、プリンスと呼んだ方がいいのかな?」
背中に悪寒を感じ振り向くと、黒い影がゆらゆらと揺れていた。
黒いマントを靡かせ、白い牙が妖しく光っていた。
「誰だ」
「誰って……さっき挨拶したじゃないですか」
仮面を外すと、額にさりげなくかかった綺麗な金色の髪が姿を現した。
「まさか……ロード伯爵?」
言葉に出してみたものの、にわかには信じられない。
先程挨拶したロード伯爵は、でっぷりとした風体で、歳は中年~老年の間くらいだろう。
しかし目の前にいる人物は、スラっとした体格に端整な顔立ち。
自分とほとんど歳が離れていないように見える。
まさかとは思っていたが、自信ありげに微笑む顔を見て、自分の勘が当たったのだと分かった。
「わたしは、誰にでも姿を変えられるのですよ。ちなみに、あなたが追っていたロード伯爵は仮の姿の一部。ロード伯爵を消した所で、王の暗殺を止めることにはなりませんよ」
男の足は地面から離れ、宙に浮いていた。
掴みどころのない、不気味な笑顔は月の光に妖しく照らされた。
背中に悪寒を感じ振り向くと、黒い影がゆらゆらと揺れていた。
黒いマントを靡かせ、白い牙が妖しく光っていた。
「誰だ」
「誰って……さっき挨拶したじゃないですか」
仮面を外すと、額にさりげなくかかった綺麗な金色の髪が姿を現した。
「まさか……ロード伯爵?」
言葉に出してみたものの、にわかには信じられない。
先程挨拶したロード伯爵は、でっぷりとした風体で、歳は中年~老年の間くらいだろう。
しかし目の前にいる人物は、スラっとした体格に端整な顔立ち。
自分とほとんど歳が離れていないように見える。
まさかとは思っていたが、自信ありげに微笑む顔を見て、自分の勘が当たったのだと分かった。
「わたしは、誰にでも姿を変えられるのですよ。ちなみに、あなたが追っていたロード伯爵は仮の姿の一部。ロード伯爵を消した所で、王の暗殺を止めることにはなりませんよ」
男の足は地面から離れ、宙に浮いていた。
掴みどころのない、不気味な笑顔は月の光に妖しく照らされた。