魅惑のヴァンパイア
†第六章† 死界

別れの朝

広大な宇宙空間。


私の身体以外何もない。


孤独な世界……。


以前にもこの場所に来たことがあるような気がした。


不安で、寂しくて、冷たい、闇の世界。


一人で泣いていると、「シャオン……」と胸を揺らす、愛しい人の声がした。


「ヴラドっ!?」


 顔を上げると、目の前に優しく微笑むヴラドの姿があった。


 思わず立ち上がって抱きしめると、ヴラドは優しく包んでくれた。


体の芯からほっとした。


「シャオン……俺は行かなくてはいけないんだ」


 決して大きくはないけれど、響き渡るような澄んだ声だった。


「どこに?」


「あちらの世界に」


「ヴラドが行くなら私も行く! どこにでも行く! ヴァンパイアの世界だって……光のない闇の世界だって……!」
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