魅惑のヴァンパイア
ヴラドが偽者だとピーターは知っていたので、ルースカがヘマをして、バレそうになった時、いつもピーターが素早くフォローをしてきた。


綱渡りのような状態だったが、なんとか乗り切ってきた。


 しかし、謎の密告者によって王が偽者だと知られてしまったとの報告を受け、ピーターは慌てて廊下を走っていたのである。


 ――ヴラドが人間とのハーフだということも知られてしまった。


 この秘密を知っていて、故意にバラす人物は一人しかいない。


 王妃が遂に動いたぞ。


 ピーターは外に出ると、風を身体に巻きつけるようにマントで包み込むと、柔らかい風と共に姿を消した―――

< 267 / 431 >

この作品をシェア

pagetop