魅惑のヴァンパイア
ラシードは、20cmほどの細長いペンライトを私に渡した。


「これだけで追い払えるの?」


「ただの光ですが、悪霊は光を嫌がります」


 私はペンライトをしげしげと見つめた。


握ると、ぽっと明かりがついた。


「これをしっかりと握ったまま、宝石を飲み込めば、魂が死界へ一緒に持っていってくれるはずです」


「分かった。じゃあ、行ってきます」


「お気をつけて」


 私は、ペンライトを握りしめたまま、結社の人が持っていた宝石をむんずと掴み取って、そのまま勢いよく飲み込んだ。


 結社の人達が、あっと驚いた表情を見せたのが、私が倒れる前に見た光景だった。

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