魅惑のヴァンパイア
「今日からお前は、俺のペットだ」


漆黒のマントを翻し、振り向き様に言い放った。


ペ……ペット? 


何を言っているの? この人は。


「お前は今日からシャオンと名乗れ」


「シャオン?」


「俺の命令は絶対だ。ペットは主人の言いつけを守らねばならない」


「ちょ、ちょっと待ってください! ペットってなんですか!? 私は……人間ですよ!?」


一瞬の沈黙。


さすがにこの言葉は効いたと思った。


「人間よりも、ペットの方が崇高だ。ペットとして扱ってやるんだ、ありがたく思え」


……え?


 ヴラドは、「何をとぼけたことを言っているんだ、この女は」みたいな顔で私を見た。


ペットの方が……崇高……?

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