魅惑のヴァンパイア

 思い出せるのはそこまでだった。


後はどんなに思い出そうとしても思い出せない。


「クシュンっ」


悪寒を感じて、自分の腕をさすった時、びっくりするものが目に飛び込んできた。


身体を見ると、見たことも買ったこともない服を着ていたのだ。


上は長いキャミソールで、下はふりふりの、レース付きの短パン。白くて薄い生地なので、まるでネグリジェのようだ。


「なんで、こんな格好……」


私は身体を丸め、寒さから身を守るように縮こませた。


と、その時。


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