魅惑のヴァンパイア
そんな頼れるお父さんがいるので、6泊7日でヨーロッパの国々を観光して回る予定だった。


ヨーロッパは、私の好きな童話にたくさん出てくる国々なので、私はとても楽しみだった。


飛行機の中から窓の外ばかり見て、心が躍っていた。


お母さんは、いつもより饒舌になっている私の話を、嬉しそうに優しい声で、うんうんと頷きながら聞いてくれていた。


お父さんは、飛行機内で、すでにお酒を飲んでいて上機嫌だった。




 それなのに、突然赤い閃光が空に光って……。

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